井上さんが出てきた夢

井上さんとは、ヤフージャパンの社長だった故、井上雅博さんのことだ。
私は、それほど直に薫陶を受けた身ではないのだが、たまに夢に出てくる。
今回の夢の内容はこんな感じだった。
「今度、SDGsに関連した講演をすることになったんだよね。草案を作ってみて。」
独特の口調で井上さんがお願いしてくる。COO室長の安宅さんが機関銃のように草案のアウトラインとキーワードを話し始める。私は必死にメモを取りながら、YAHOOにかけて、Y・A・H・O・Oの頭文字ではじまる5つの項目に纏めたらいいのではないかと考えている。Young・Ambition・Human・Origin・Organization、などといったように。
情報のダウンロードが一通り終わると、今度は法務本部長の別所さんが出てきて、次の討議に移った。
「今回の最大の難問は『井上さんが実はまだ生きていた』という事実を、どうメディアとコミュニケーションすべきか、です。」
ここで目が覚めた。
今日は井上さんの七回忌。新しもの好きで、本質を捉えることを常としていた井上さんが、今のAI(人工知能)に触れたら、何を考えたのだろう。