マムシグサ

img_0229新千歳空港のすぐ近くにありながら、2016年現在、一日の乗降者数が0~1名と廃止が検討されている千歳線の美々駅(びびえき)。その近くに美々貝塚なる貝塚がある。貝塚にある説明を見ると、5000千年前の当時は平均気温が今よりも2度~3度高く、このあたりも海だったらしい。地図で確認すると現在の海岸線から20キロも手前である。当時の人々も地球温暖化をテーマに対策を考えていたのだろうか・・・

その美々貝塚から帰ろうとすると、遠くに真っ赤な目印のようなモノが見えた。誰かかが宝物を隠した跡か、はたまた事件の痕跡か。気になって近づいて見ると、それは見事な赤い実を付けた植物だった。遠目にはベリーのような甘い実を想像させる。

さらに近寄ってみると、なんだが薄気味悪い。実の根元が真っ黒なのだ。なんだか触るなと言っている気が知る。調べてみたら、マムシグサという有毒植物の実だった。食べると喉に激痛が走り、最悪の場合は死ぬらしい・・・それにしても、なぜこの植物は目立とうとし、そして毒をそなえているのだろうか。そんなことを考えながら、貝塚を後にした。