無人化

コンビニのレジが無人化を目指しているそうだ。人不足の解消手段として、コンビニ各社が連合し、システムを構築するらしい。レジ一台あたり100万円~200万円のコストかかっても開発する意味があるという。

このままの勢いでファーストフードも無人化されていくのであろうか。そういえば、最近は券売機でメニュー細かく指定できる店が増えたような気がする。座席に備え付けのタッチパネルで注文、お会計まで完了する回転寿司店などはその最たる例だろう。

1998年頃、東京・恵比寿の九十九ラーメンの近くにフレッシュネスバーガーの店舗があった。当時の自分は移動にオートバイを使っており、オートバイを止めやすいという理由で、その店を使っていた。

ある日、いつものように食べ終わってトレーを戻しに行くと、「そのままでいいですよー」とスタッフから声かけられた。その声は、仕事だから、マニュアルにあるから、という声とは明らかに違う、優しい声だった。そして、顔を見ると、とてもいい笑顔だった。そして、今思えば、そのスタッフがいるときは、いつもより混んでいたような気がする。

時が過ぎ、その店舗はなくなり、声をかけてくれたスタッフはどこにいるかも皆目見当が付かないが、無人化やAIいう言葉を聞く度に、オートバイを止めてハンバーガーを食べたことを思い出す。