Forest Linton


Forest Linton (フォレスト・リントン)。

この名前を聞いて誰だかわかる人は少ないかも知れない。

僕がインターネット業界に入った翌年、日本のマイクロソフトにMSN事業部が出来た。その初代事業部長になった人間である。

 

当時、ポータルサイトの担当をしていた僕は「Come on! MSN」キャンペーンのパーティー呼ばれた。 スティーブ・バルマーや古川享氏もいるような、少しばかりピリっとした空気の中でホスピタリティ溢れる笑顔で応対をしていたのが、彼だった。非常に流暢な日本語で話す彼を見て「世の中にはすごい人もいるものだなぁ」と素直に感じた記憶がある。

 

その後、彼はマイクロソフトを辞し、バイク事故のため故郷で亡くなった。

 

SNSすら登場する前に亡くなった彼の足跡を知るものはもはや殆どない。しかし、彼のような存在がインターネット業界を「仕事をしたい業界」にしたことは間違いない。現在のインターネットを見て彼は何を感じることだろう。今の時代にインターネットに携わっていることが出来ている人間として「何か出来ることはないか」彼を思い出すたびにそんなことを感じるのである。