宮醤油店

宮醤油 外観

東京湾アクララインを抜け、富津中央のインターチェンジから5分ほど走ると「宮醤油店」(みや・しょうゆてん)はあった。昭和7年生まれの父親から、よく「宮さん」の名前は聞いていたが、訪れるのは初めてだった。有形文化財にも登録されている建物は、想像以上に威厳があった。訪問時間を事前に伝えていたこともあり、名前を伝えると先代(五代目)の宮正蔵さんが現れた。

宮醤油店は江戸時代の創業であり、太平洋戦争の戦火も免れることが出来た。今でも木の桶を使い、昔ながらの製法で作られている醤油は地域のご当地グルメでもある竹岡式ラーメンの始祖「梅乃家」の醤油としても使われており、テレビ番組のラーメン企画でも使われたことがあるそうだ。

父親の同級生だった宮さんは祖母や伯母にも会ったこともあるそうで、よく一緒に遊んでいたことを話してくれた。また、宮醤油店のある富津市佐貫は昔は城下町であり、組合のお金を集めて千葉県で最初に銀行が出来たりと金融機能を持ったシティーであったことなどを教えてくれた。

※商品の購入はいつでも可能だが、見学の際は事前に連絡をしておいたほうが確実。