オールデン


 

代の頃からポパイなどのファッション誌でその名前は聞いたことがあったし、靴のメーカーであることも知っていた。

長らく気にはなっていても、中々手に入れることはなかったのだが、ふとしたきっかけで手に入れることになった。靴好きの友人に相談したところ、自身のコレクションからサイズが合うものを譲ってくれたのだ。写真のオールデン、サドルオックスフォード。

まず履く時のゴムのような革の伸びに驚き、履いたときのフィット感に再度驚いた。とにかく歩きやすい。そしてそれが最も分かったのは3月11日の震災の日だった。震災の日はこのオールデンを履いていた。エレベータが使えず17階から1階まで非常階段で一時避難、再び17階まで戻り、夜になってまた1階まで降り、家まで7キロの道のり歩いたのだが、全く苦にならなかった。

最初は見た目に違和感を覚えたカカト部分が外側に向けて傾斜している作りも秘伝の一つと知って納得。一足買うと底なし沼と言われているそうだが、その意味が分かってしまった気がする。