ビリヤニスト

ここ1年、隠れてハマっている食べ物がある。インド料理の「ビリヤニ」である。知己に連れられて、三軒茶屋のサンバレーホテルで食べたのがきっかけだが、こんなにハマるとは思わなかった。ヤキニクエストの傍ら、ビリヤニストを名乗ろうかと思ったが、すでにビリヤニ太郎なる方がいらっしゃるらしい。

食べはじめると意外と奥が深く(失礼)、まず製法の時点で大きな分岐がある。高価なバスマティライス茹でてからを蒸して作る本式の製法の他、普通のお米で炊き込みご飯のように作ったり、味付けチャーハンのように作ったりする製法がある。後者二つは個人的に「ダメヤニ」と呼んでいる。初めてのお店に入って「ビリヤニありますか?」と聞いて、満面の笑みで「あるよ」と言われた後、「ダメヤニ」が出てきたときのダメージは存外に大きい。

話をビリヤニに戻そう。ラーメンやお寿司はお店によって違いがあるように、ビリヤニにも違いがある。いろいろ食べているウチに自分の好みがだんだん分かってきた。具材に入っているモノやスパイスの種類が多過ぎないほうがいいのだ。

池波正太郎が鍋に入れる具材は三種類程度のほうがいいと書いていた記憶があるが、ビリヤニも、シンプルなほうがいい。バスマティライスの食感を楽しみながら、その店が作り出した味、主張したい味を堪能するが出来るからだ。

サンバレーホテル(三軒茶屋)

フンザ(葛西)

シルクロード(西日暮里)

ダメヤニの例1

ダメヤニの例2