中華料理店店主・真部:経済小説

<この小説は全部読むのに約6分かかります。前編は「安田兄弟:AI小説」> 安田兄弟のいたコンビニの常連の一人に、近くの中華料理店、西華楼(さいかろう)で働く真部(まなべ)という者がいた。 西華楼は中華丼の旨い店で、殆どの...

安田兄弟:AI小説

<この小説を最後まで読むと約5分かかります> 東急東横線、学芸大学の駅から少し離れたところにあるコンビニには安田兄弟という、兄弟のアルバイト店員がいた。コンビニで兄弟がアルバイトをしていることは特に珍しいことではないが、...

合祀(ごうし)と開眼供養(かいげんくよう)

コトの始まりは平成29年の初夏に菩提寺から、実家に手紙が送られて来たことだった。 菩提寺には自分の祖父・祖母・叔父が入っているお墓(A)があるのだが、その他に祖母の弟のお墓(B)と祖母の親戚筋数名が入っていると云われてい...

ビリヤニスト

ここ1年、隠れてハマっている食べ物がある。インド料理の「ビリヤニ」である。知己に連れられて、三軒茶屋のサンバレーホテルで食べたのがきっかけだが、こんなにハマるとは思わなかった。ヤキニクエストの傍ら、ビリヤニストを名乗ろう...

私がゲソ天ソバについて知っている2、3の事柄

最近、ハマっているものがある。それは「ゲソ天ソバ」だ。それも、都内に何か所かある「六文そば」もしくは、その系譜のゲソ天ソバでないとダメなのだ。 ゲソというのは、ご存じのとおりイカの足である。そのままだと若干食べにくい代物...

音のいい店

今の会社には朝礼というものがあり、毎朝、2人ずつ5分程度のスピーチをすることになっている。示唆に富む内容にするのか、ユーモアでクスっと笑ってもらうのを狙うか、毎回悩むのだが、うまくいった試しは殆どない。 そのときのお題は...

ポジショントーク

バスに乗っていたら、車両中央の出口付近に立っていた女子高生が、ご婦人に注意された。どうやら手すりの前に立っているため、ご婦人含め、足の悪い乗客の下車に支障が出るからのようだった。 車内を見回してみると、結構混んでいた。通...